心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくって自分を集めた事典
ふんどし王子随筆集〜R1.10乙〜

ふんどし王子随筆集〜R1.10乙〜

夢なんてなくても幸せになれる。目の前の仕事に真剣に取り組んでいればやりがいを感じる。目の前の人に誠実に向き合っていたい。
春ごろはそう思っていた。その考えが変わったわけではない。けれど同時に別のことも思う。

自分が動かなければ追いかけたい理想にも出会えるはずがない。
変わらない日常の中で満たされて生きる人生も幸せだけれど、動いて広い世界を見て、いくつものことをやってみて初めて、本当に自分が生きたい人生が見えるのかもしれない。
そう、前から言っていたことなんだ。「したことない仕事を想像して選びとらないといけない大学生って大変だな」
自分ももっと熱くなれるかもしれない。その方が楽しいのかもしれない。触れるから、選べるんだ。動くから、予熱できるんだ。

令和元年10月16日(水)
ちょうど4年前の今頃だったと思う。今のMacbookを買った。公式発表ではないものの、Macbookの耐用年数は4年らしい。ちょうど4年経つか経たないかくらいで、バッテリーの充電に異常が発生した。修理する?買い換える?乗り換える?
今のMacbookを買った頃の私はApple信者だった。今でもMacbookを使っていて「大嫌いだ」とは思わない。iPhoneとの共有は楽だし便利だし、Keynoteをはじめとするオフィスソフトも使いやすい。けれど、前ほど「信仰」はできていないんだよな。再びLinuxに戻って、果たして今と同じだけのことはできないのだろうか。と考えてしまう。多分10万20万をポンと出せない自分になってしまったのだと思う。

違うな。本当に良いと思ったら高くても買うしお金がなければ稼ぐ。けれど残念に思うようになってしまったのかもしれない。年々重たくなる動作。ソフトウェア的な要求が上がったから?俺の要求は上がっていないぞ。アップデートするまいとしていても、何かのきっかけで上がってしまうバージョン。そしてどんどん動作が緩慢になる。快適に使うには最新機種を高いお金で買うしかないのか?特にiPhone 5sを使っていて感じた。

Apple製品のUIが好きだった。人間の脳ストレスを軽減するようなUIが。けれど元々自分は、大艦巨砲主義には馴染めなかった。必要なスペックを見極めて、故障品を買ってきて修理して使うようなやり方が好きだった。
「完成品を買う」消費から、再び「DIYで作り上げる」やり方に戻る未来も良いのかもしれない。(と言っても自作するわけでも開発するわけでもないが)

令和元年10月24日(木)
↑結局、接点回復剤で端子を清掃したら直った。(やる人は自己責任で)
でも「その日」に備えて今のうちに考えておいた方がいいんだろうな。今のMacbookとの別れの日は、遅かれ早かれやってくる。

令和元年11月30日(土)
私がリフトの仕事をしている間に—もちろんお客さんの笑顔を見るのは好きだけれど、結局は誰かが作った仕事を創意工夫の余地もほとんどない中で淡々とこなしている間に—世間は変化していくし私の好きな人たちも前進していく。変わらない日常を生きる私は、そのうちに置いて行かれやしないかという恐怖がある。私が好きなみんなにとって私は好きな存在なんだろうか。
好かれる嫌われるというよりも、同じ目線で見ていたいという思いなのかな。
令和元年10月26日(土)
変わりゆくものに切なさを感じて、変わらないことに恐ろしさを感じる。
令和元年10月26日(土)
前はお腹が空くとお腹が痛くなっていて、十二指腸潰瘍疑惑があった。今の自分はお腹が空いてもお腹が痛くないことに気づいた。体調の良さというのは悪い状態を思い出して気づくものなのかもしれない。あるいは失って初めて惜しくなるのかもしれない。
令和元年10月27日(日)
人生の余白って大事だと思う。過去の自分には、予定を詰めすぎて目の前の人と過ごす一瞬一瞬を大事にできていなかったように思う頃がある。
一方で、タスクは時間の分だけ膨張する。日々の雑事に忙殺されるくらいなら、優先度の高いタスクを日々入れちゃう方が良いのか?
ありきたりな結論だけれど「バランスが大事」なんだろうな。「何したかわからないけれど1日終わっていた」のも切なくなるし、「目の前の人を大事にできない」のも寂しいし。急なお誘いに付いていけるくらいの余裕を残して、優先事項を優先?
ってことは優先事項が見えていないといけないんだ。
令和元年10月27日(日)
Words are flowing out like endless rain into a paper cup
本屋さんに行った。本を読みたいと思った。たくさん読みたいと思った。読みたい本がたくさんあった。これは知識欲?知識欲は確かに自分の中であるかもしれない。では山にこもって本が読めたら幸せか?幸せだと思う。けれどそれだけではきっと寂しい。
社会課題を解決したいのか?解決策を提示して人々にもっと幸せになってほしいのか?そのために知識を収集して内省したいのか?それ自体が心地よい時間なのか承認欲求を求めているのか、自分にはわからない。
「世界にはなぜこれだけ悲惨なことがあるのでしょう」水島上等兵は言った。
「所詮人間にはわからない。苦しみの多い世界にすこしでも救いをもたらす者として行動せよ」ビルマの僧侶はそう言った。
Nothing’s gonna change my world
本を買っても読まないということが時折ある。買って満足しているのだろうか。本を読めばどこかにいける気がするのだろうか。ここではないどこかへ。本を買えば、ここではないどこかへの1歩を踏み出せた気がするのだろうか。それはどこ?
前進していないことに不安を感じている?生き急いでいる?
Jai Guru Deva…
令和元年10月27日(日)
コンディションを整えようとばかり考えていても100%は来ない。やれるときにやっちゃおう。後回しにできるほど器用じゃない。
令和元年10月27日(日)
今までで、割と「死にたい」と思うことは何度かあった。「死のう」ではなくて「死にたい」に留まっていたので今も生きている。うつ病になった自衛隊時代。休職して楽になった瞬間。病院に通いながら実家療養していた頃。
通院や服薬の必要がなくなってからも、最低限の収入を手に入れられるようになってからも、「死にたい」と思うことはあった。頻度こそ低くなったものの。
けれど今は「死にたい」と思うことがない自分に気づいた。今でも「ただぼんやりとした不安」は消えていないかもしれない。打ちのめされそうになることもある。けれど「死にたい」と思うことは圧倒的に少なくなった、いや、なくなった。
人生がもっと良くなると信じられるから?人生をもっと良くできると信じられるから?生きるに値する人生だと思えたから?どれもピンとこないんだよな。
まだ、冬が来ていないからなのかもしれない。

この何年かは毎年環境が変わっているので正確な比較はできないし、これから更に内省していきたいけれど、冬は憂鬱であるように感じる。春になると楽になる。どうやらそういう人は日照時間が足りないらしい。しかしお日様を意識して浴びても変化は実感できなかった。
ああ、これから冬がやってくる。

令和元年10月28日(月)
トライアンドエラーだよな。やんなきゃわかんないよな。
エニアグラムの会に参加した。正直、会の最中はそんなにピンときていなかった。けれど時間が経ってから何だか頭の中で繋がってくるということも多い。
そっか観察する人ってのは恐れがあるのか。俺は恐れているに違いない。観察する人ってのは後退型なのか。怖くて閉じこもることもあるよな。

今まで、挑戦できない自分にもどかしさがあった。目に見えない何かについて考えて、うまくいくかわからないことになんでそんなに飛び込んでいける?
けれど、自分の安全を確保した上で色々とやってみて、何かが生まれたり誰かに喜ばれたりってこともあるよな。そういえばそっちが自分のスタイルだったよな。
トライアンドエラーだよな。やんなきゃわかんないよな。

—ひとり松屋で牛丼とカレーを食べながら。カレギュウって損だよな。カレーと牛丼を両方頼んだ方がお腹いっぱいじゃん。

令和元年10月29日(火)
怒りというやつは短絡的だ。狭い視野で、そのときの気分で、自分勝手にオコってしまうもの。
けれど穏やかな気持ちでいると、「こいつ悪いやつじゃないんだよな」と許せたりもする。
穏やかな気持ちでいられるかどうかは、余裕のある自分でいられるかどうか。疲れていると怒ってしまう。自分の気持ちを封じ込めるつもりも否定するつもりもないけれど、穏やかでいた方が自分は好き。
精進ですな。
令和元年10月29日(火)
あとがき〜人生もっと良くできるな〜

令和元年10月という月がどういう月だったか。9月と同様、「暮らしやすい環境」よりも「楽しい環境」の方だったと言える。住環境的にも引越し準備的にも決断疲れしてしまったように思うが、やはりシェアハウスでの生活は楽しかった。
一方で9月が終わったあとの10月という月を振り返ってみるならば、「人生もっと良くできるな」と考えはじめた月であった。「働いた腹減った飯食ったうめー」で幸せだという価値観で春から生活してきて、今でもその思いは変わらない。しかしもっと本を読んだり内省したりすることで自分の幸福度を更に上げることができそうだと思うようになった。特に、自分が痛みを回避したり自分自身を守ったりするために取ってしまう行動が日々あるように感じて、その部分に注目してみたくなった。

令和元年12月1日(日)

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