前書き〜令和の時代から、未来の私が〜

すごく恥ずかしいのですが、「ぽい」文章を発掘したので公開します。

令和元年5月20日
あなたが世界に対して心の壁を作るのなら
私はその壁に寄りかかっていいかしら
一晩だけでいいの
あなたのそばで眠らせて
疲れてしまったの
あなたのそばで休ませて
君が僕に寄りかかって眠った日
僕は一睡もできなかった
赤の他人さ
でも何かあったらどうしよう
そのくらいの老婆心は持ち合わせているさ
夜が明けたら潔く去るわ
だって一晩という約束だもの
だけど少し離れて眺めていてもいいかしら
壁の温度はわかったわ
次は大きさが知りたいの
壁の形が知りたいの
壁の理由が知りたいの
朝が来て
君は去った
なぜだろう
何かを失ってしまったような
そんな気がした
ねえ、その壁どうやって作ったの?
すごく大きい
すごく高い
そして洗練されてるのね
その壁を人は芸術のようだと言うかしら
でも私には壁にしか見えない
夢を見た
虚しい夢だった
美しさを求めるあまり
虚像の絵画を描いてしまった
でもいいじゃないか
虚像でも
人々が注目してくれるんだ
ねえ、その壁いつから作りはじめたの?
こんなに大きくて
こんなに高い壁
こんなに洗練された壁
一朝一夕じゃ出来ないでしょう?
苦労したんじゃないの?
また夢を見た
小さい頃の夢
寂しくて悲しい夢
一番でいなければ
特別でいなければ
ねえ、その壁どうして作ったの?
誰も内側に入れないような壁
外から見ると美しい壁
知ってるよ
それってあなたの心の壁でしょう?
怖いんだ
傷つくことが
怖いんだ
孤独になるのが
あなたが世界に対して心の壁を作るのなら
私はその壁に寄りかかっていいかしら
一晩だけでいいの
あなたの温もりを感じさせて
知ってるのよ
その壁の中に暖かいあなたがいること
ひとたび出てきてはくれないかしら
どうせ死ぬのだ。ねむるようなよいロマンスを一篇だけ書いてみたい。

お茶のあぶくに
きれいな私の顔が
いくつもいくつも
うつっているのさ

どうにか、なる。

平成29年4月26日
お気に召しましたか?

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